オンライン秘書

オンライン秘書の料金の決め方。時給制と月額制の使い分けと、単価を下げない考え方

「いくらで受ければいいのか分からない」はオンライン秘書共通の悩み。時給制と月額制それぞれの向き不向き、相場の目安、安売りせずに納得感のある値付けをするための考え方を、ステップごとに整理しました。

#料金設定#単価#月額契約

オンライン秘書として仕事を始めるとき、スキルの次にぶつかる壁が「料金」です。安すぎれば消耗し、高すぎれば選ばれない。しかも相手によって業務範囲がバラバラなので、正解がひとつではありません。

この記事では、料金体系の選び方から値付けの手順まで、順を追って整理します。

まず知っておく:料金体系は3種類

体系

仕組み

向いているケース

時給制

稼働した時間×単価

業務範囲が読めない初期、スポット依頼

月額制(時間パック)

月◯時間まで◯円

継続契約。収入が安定し、クライアントも予算を立てやすい

業務単価制

議事録1本◯円、資料1件◯円

得意業務に特化し、速さを収入に変えたいとき

おすすめの流れは、最初の1〜2ヶ月は時給制で業務量を把握→その実績をもとに月額制を提案という順番です。いきなり月額で受けると、想定外の業務が増えたときに割に合わなくなります。

相場の目安

クラウドソーシングやエージェント経由の案件を見ると、オンライン秘書の時給はおおむね次のレンジに収まります。

・未経験〜1年目:1,100〜1,500円
・一般的な事務代行が一通りできる:1,500〜2,000円
・経理サポート・採用サポートなど専門領域あり:2,000〜3,000円
・英語対応・士業サポートなど希少スキル:3,000円〜

大切なのは、このレンジを「自分がどこにいるか」ではなく「どこに向かうか」の地図として使うこと。単価を上げる=レンジの上の業務を担当できるようになる、ということです。

値付けの4ステップ

1. 最低ラインを自分の生活から計算する

目標月収÷稼働可能時間=必要時給。たとえば月8万円を週15時間(月60時間)で稼ぐなら、時給1,334円以下では受けられないと分かります。この数字が「安売りの歯止め」になります。

2. 業務範囲を書き出して見積もる

「秘書業務一式」で受けず、メール対応・日程調整・請求書発行…と分解して、それぞれ月何時間かかるかを見積もります。分解して見せること自体が、プロらしさの演出にもなります。

3. 月額プランは「時間+範囲」で設計する

例:「月20時間まで・メール/日程調整/請求書発行で月3万円。超過分は時給1,600円」。上限時間と超過ルールを必ず入れるのが、消耗しないための生命線です。

4. 半年に一度、実績とセットで見直す

担当業務が増えたタイミングが交渉のチャンス。「当初の範囲にレポート作成が加わったため、来月から◯円に改定させてください」と、事実ベースで伝えれば角は立ちません。

時給1,200円で何でも引き受けていた頃より、「月20時間・範囲明記・3.5万円」にしてからのほうが、クライアントとの関係も良くなりました。範囲が明確だとお互い頼みやすいんです。(オンライン秘書・4年目)

安売りしないための考え方

「未経験だから安く」は最初の案件だけにする。実績づくりの特別価格は期限を決めて(例:3ヶ月)、その後の標準価格も最初に伝えておきます。

値下げ交渉には範囲の調整で応える。「予算が厳しい」と言われたら単価を下げるのではなく、「では月15時間のプランにしましょう」と量を調整します。単価を守ることが、長く続ける最大のコツです。

「時間」ではなく「浮いた時間」を語る。提案時は「月20時間稼働します」より「経営者の月20時間を本業に返します」。同じ内容でも、価値の伝わり方が変わります。

まとめ

料金設定は、時給制で実態を把握→月額制で安定化→実績とともに改定、が基本の流れ。最低ラインを自分の生活から計算し、業務範囲を分解して見せ、上限と超過ルールを必ず決める。この型を押さえれば、安売りの罠を避けながら、クライアントにも納得感のある料金が作れます。まずは自分の「必要時給」の計算から始めてみてください。