コールセンターの仕事で、意外と見落とされがちなのが「声の体調管理」です。1日に何十件も話す仕事なので、声は大切な仕事道具。特に11月から2月にかけての乾燥シーズンは、喉の不調を訴える人が一気に増える時期です。
この記事では、本格的に乾燥する前の今から始めたい、喉と声のケア習慣を7つ紹介します。どれも特別な道具なしで、職場と自宅で今日からできることばかりです。
なぜコールセンターでは喉が疲れやすいのか
原因は大きく3つあります。
原因 | 起きていること |
|---|---|
話す量が多い | 短い休憩をはさみつつ、長時間声を出し続ける |
空調による乾燥 | オフィスは一年中エアコンが効いていて、冬は特に湿度が下がる |
声の出し方のクセ | 明るい声を意識して喉だけで高い声を出し続けてしまう |
つまり、量・環境・出し方の3つを少しずつ整えれば、喉の負担はかなり減らせます。
職場でできる4つの習慣
1. 1件ごとに一口の水分
喉が渇いてからまとめて飲むより、通話が1件終わるたびに一口のほうが、喉の潤いを保てます。常温の水や白湯がおすすめで、カフェインの多い飲み物ばかりにならないよう注意しましょう。飲み物の持ち込みルールはセンターごとに違うので、フタ付きボトルなど職場の決まりに合わせてください。
2. 「喉で」ではなく「お腹から」話す
明るい声を出そうとして喉に力を入れると、すぐに疲れてしまいます。少し背筋を伸ばし、息を吐きながら話す意識を持つだけで、喉の負担は軽くなります。高い声より普段より少しだけ明るいトーンくらいが、長く続けられて聞き取りやすい声です。
3. マイクの位置を整える
ヘッドセットのマイクが口から遠いと、無意識に大きな声を出してしまいます。マイクは口の横、指2本分くらいの距離が目安。音量の設定に不安があれば、SVや先輩に確認してもらいましょう。
4. 休憩中は「話さない休憩」も取る
休憩時間に同僚とのおしゃべりで声を使い続けると、喉は休まりません。たまには静かに過ごす休憩を入れて、声帯を休ませる時間をつくりましょう。
自宅でできる3つの習慣
5. 寝るときの加湿
喉の乾燥は、実は寝ている間に進みます。加湿器を使う、濡れタオルを室内に干す、寝るときにマスクをするなど、夜の乾燥対策が翌日の声を左右します。
6. 首元を冷やさない
寒くなってきたら、ネックウォーマーやスカーフで首元を温めるのも効果的です。通勤時はもちろん、在宅勤務の場合も足元と首元を冷やさない服装を意識しましょう。
7. 違和感があるときは早めに休む・受診する
声がかすれる、喉の痛みが続くといったときは、無理に話し続けないことが一番です。痛みや声枯れが長引く場合は、自己判断せず医療機関(耳鼻咽喉科など)に相談してください。体調不良のときにシフトを相談できるよう、日頃からSVとのコミュニケーションを取っておくことも大切です。
入社して最初の冬に声が枯れてしまい、先輩に相談したら「1件ごとに一口飲む」「お腹から話す」を教えてもらいました。それ以来、繁忙期でも声が出なくなることはなくなりました。(コールセンター・3年目)
これから応募する人へ
「声を使い続ける仕事が不安」という人も、ここで紹介した習慣を知っていれば心配しすぎる必要はありません。面接で「喉のケアも意識しています」と一言添えられると、長く働く意欲が伝わりやすくなります。
まとめ
コールセンターで長く働くコツは、声を「消耗品」ではなく「手入れする道具」として扱うことです。1件ごとの水分、お腹からの発声、マイク位置、話さない休憩、夜の加湿、首元の保温、そして無理をしないこと。乾燥が本格化する前の今から始めれば、冬の繁忙期も元気な声で乗り切れます。まずは明日の勤務に、水のボトルを1本持っていくところから始めてみてください。